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森の光と花

9月1日
読了時間: 2分


Flowers in Forest Light


森を歩くと、同じ場所でも足元の明るさが少しずつ違うことに気づきます。枝葉が重なる林内、倒木で空がひらいた場所、森と草地が接する林縁。お花の生育環境は、単純な「日なた」「日陰」ではなく、光が届く季節、時刻、長さによって形づくられます。


木々の間から光が差す森と植物のボタニカルイメージ

林床に届く光は、季節と場所で変わる


林冠をつくる木々の葉は光を受け止めるため、その下の林床は暗くなります。ただし、光は一様ではありません。枝葉の隙間から差す短い木漏れ日や、倒木などで林冠に生まれた「ギャップ」では、足元まで光が届きます。林野庁も、林内へ光が入ることが下層植生の生育につながると説明しています。


落葉樹林では、季節も重要です。フクジュソウのような春植物は、木々が葉を広げる前の明るい林床で芽を出し、開花し、初夏までの短い期間に一年の営みを進めます。夏に暗く見える森でも、早春には別の光環境が現れているのです。


光の違いを、お花の姿から読む


林縁やギャップのように光が増える場所では、明るさを好む植物が枝葉を伸ばし、開花や結実へ進むことがあります。一方、暗い林床で生き続け、上層に隙間ができたときに成長する植物もあります。森林総合研究所が紹介するニワトコは、その変化を利用する一例です。


観察するときは、種類を覚える前に、朝と午後のどちらに光が入るか、上にどれほど葉が重なっているか、茎や葉がどの方向へ伸びているかを見てみます。お花の数だけでなく、葉の広がりや蕾の位置にも、その場所で受け取ってきた光が表れます。


森の光を、デザインの奥行きへ


GANONでは、北海道を含む日本各地の産地から市場を通じて届くお花を、プロのフローリストが一種ずつ目利きします。茎の伸び、葉の向き、咲く前の気配まで見て選び、枝や影、余白も含めてひとつのデザインへ組み上げます。明るいお花だけを正面へ集めるのではなく、光を受ける面と静かな影を残すことで、森の縁のような奥行きが生まれます。


植物の足元で続く営みは、「Beneath the Roots」でも紹介しています。季節のお花を生かしたGANONのデザインは、Season Gift一覧からご覧ください。



by GANON.

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