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Arranging the Empty Space

2 日前
読了時間: 3分

フラワーアレンジメントの印象は、使う花材の数だけで決まりません。枝がどちらへ伸びるか、花首がどこを向くか、器と素材の間にどれほど空気を残すか。その関係によって、一輪の輪郭も空間の広さも変わります。

余白とは、素材がない場所ではなく、線や色を見せるためにつくられた場所です。密度の高い部分と静かな部分を並べると、視線に速度が生まれ、植物が伸びてきた方向まで感じ取れるようになります。


開いた窓のそばで土色の器から左右へ伸びる細い枝と黄色いお花の余白

余白は、一輪の輪郭を見せる

素材を均等な間隔で並べると、全体は整って見える一方、それぞれの線は重なりやすくなります。まず、茎の曲がりや枝分かれが美しい一本を選び、その周囲を埋めずに残します。次のお花は、同じ距離ではなく、少し近づけて密度の核をつくる。近い場所と遠い場所があることで、一本ずつの向きが読み取れます。

見るべきなのは、空いた面積の大きさだけではありません。枝先が向かう先に空間があるか、花首の正面を別の素材が塞いでいないか、葉の輪郭が背景から離れて見えるか。余白は、植物の動きを止めないための輪郭です。


長い線、密度の核、開ける方向

家で整えるときは、最初に最も長い線を決めます。次に、器の口元や低い位置へ二、三本を寄せ、視線が戻る密度の核をつくります。そのうえで、長い線が向かう側は埋めず、空間を残します。すべての方向へ均等に広げるより、開ける方向を一つ選ぶほうが、構成は静かになります。

正面だけで決めず、器を少し回しながら確認することも大切です。茎同士が一点で重なって見える角度を避け、枝分かれの間から背景が見える向きを探します。最後に一歩離れ、素材ではなく、素材に囲まれた形を見ると、足し過ぎた場所が分かります。


器と部屋まで含めて整える

余白は器の中だけで完結しません。器の口径、天板の端、壁までの距離、窓から入る光も構成の一部です。細い枝を横へ流すなら、その先に壁や窓の静かな面を残します。背の高い線には、重さを支えられる器を選び、実際の重心と、目に見える重心の両方を確かめます。

写真の構成では、土色の器を右側へ置き、細い枝を窓の方向へ伸ばしています。枝の先と窓の間、黄色いお花と白い壁の間を埋めないことで、外の緑、壁の質感、卓上の影までが一つの景色になります。


GANONが残す、完成の手前の空気

GANONでは、全国の産地から市場を通じて届く季節のお花を、フローリストが一種ずつ見ます。茎の線、花首の角度、葉の艶、枝先の軽さ、開花後に重心がどう移るかを読み、素材同士を近づける場所と、あえて離す場所を決めます。

正面を一つに固定せず、見る人が回り込み、光と影が時間とともに変わる余地を残す。そうして完成させたデザインの中から、お客様に選んでいただくのがGANONのフラワーギフトです。余白は不足ではなく、植物と空間の関係を見える形へ翻訳するための設計です。


枝の向きと重心を読む方法は、「The Beauty of a Bent Branch」でもご紹介しています。

季節のお花の線と余白を生かしたデザインは、GANON FLORISTのSeason Giftからご覧いただけます。


by GANON.

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