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フラワーアーティスト清野光がロスフラワーから生まれた新作絵本を発表。


行き場を失くし、輝く瞬間を失った花たち

社会全体に大きな影響を及ぼす新型コロナウイルスにより、多くの結婚式やイベントが中止に追い込まれるなか、植物や花が居場所を失っている。

行き場を失った植物や花はどうなるか? 種から花を育て、届けてくれる農家や花屋への影響は考える人がいるのか? このまま花のない未来が訪れるのか?

過去に類を見ない程、草花が廃棄された2020年。平均的な花屋さんでは30~40%の植物や花が廃棄されていると言われている。

このコロナ狂騒の中、フラワーアーティスト清野光は、"捨てられる運命にあるこれらの草花に命を吹き込む"新たな方法として 廃棄になる本物の植物を花材に絵本を制作し、発表した。

華やかなフラワーアートの世界に新境地をもたらす「廃花本」とは

清野光 絵本

Hikaru Seinoによるキャラクターデザインの原画 / GANON FLORIST®, 2020

「捨てられた花の本をデザインしました」と最初に清野さんが説明したとき、私の頭の上には疑問符が浮かんだ。

そしてその疑問はすぐに、衝撃と感動に変わることになる。

下絵を元に、本物の植物を一本一本自分の手で組み合わせ、小さな花びら、葉っぱ、葉脈、三毛を捉えて、それぞれのキャラクターをデザインされたその物語は、手書きの絵にはない不思議な温かさと力強さがあった。

新型コロナウイルスの影響を受けた農家から救出された花や枝、葉っぱが物語のキャラクターを創る素材として使用され、自宅にいながらにして、人々を自然の世界へと誘う。

彼の初の「廃花本」は、人間に愛されずに消えてしまうロスフラワーの問題に、新しいアプローチで取り組んだものだ。

キャラクター制作風景 花びらを一つ一つ手作業で組み合わせる / GANON FLORIST®, 2020

キャラクター制作風景 撮影した写真 / GANON FLORIST®, 2020

新作絵本ができるまで、制作の様子を動画で公開

この不思議な絵本ならぬ廃花本はどのようにして制作されたのか? その一部始終を動画で公開。

清野光の穏やかなトークと共に、農家で育てられた花たちが、キャラクターとなり、物語になるまでの軌跡を辿ってみてはいかがだろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=8J5hQYmddqg&t=2s

絵本制作の様子動画1 / youtube お花屋さん清野光-花人間

https://www.youtube.com/watch?v=4SVN38FaBZw

絵本制作の様子動画2 / youtube お花屋さん清野光-花人間

『発芽の森のトーレス』

心優しい森の住人トーレスが、友情と調和を求めながら物事の真髄に気が付いてゆく物語。 清野光は、この本が読者に環境を大切にし、自然と共生していることを思い出させてくれることを願っていると言う。

“どのキャラクターも絵ではなく本物の植物でできています。心優しい森の住人トーレスが、森の仲間たちと「本当に大切なもの」を探していく物語です。花や植物は、本として人々の記憶に残る。読み終わったときに、大切な何かの原点を思い出してもらえるような物語になればと願っています。” 清野光

挿絵 トーレスと花妖精たち by Hikaru Seino / GANON FLORIST®, 2020

Hikaru Seino

挿絵 トーレスとファーブルツリー博士 by Hikaru Seino / GANON FLORIST®, 2020

Hikaru Seino

挿絵 トーレスと森の仲間たち by Hikaru Seino / GANON FLORIST®, 2020

Amazon 電子書籍Kindle版で購入可能

https://www.amazon.co.jp/dp/B087R451J7

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