もし地球上からハチが消えたなら、人間は4年しか生きることができない アルベルト・アインシュタイン
なぜ4年しか生きていけないのか、ハチが地球上にいなくてはならない理由があります。
ハチと人間の関係と歴史 太陽神ラーの涙
ハチと人間の関係は、スペインにあるアラニア洞窟の壁面に描かれた蜂蜜の回収風景からはじまり、 1万年以上前から蜂蜜は人間によく使われた最も古い食料の一つであると言われていました。
エジプトやヨーロッパでは約5000年前から養蜂が行われ、ひとつずつ取り出すことが可能な木枠に巣を作らせることにより、従来のように巣を破壊しなくても蜜を回収することができたのです。
また、古代エジプトではミツバチが「太陽神ラーの涙」だと考えられました。 太陽神ラーとは、古代エジプトの神話で最も偉大な神で、太陽の化身、エジプトの支配者などといわれています。
では、なぜ蜂が「太陽神ラーの涙」とも言われるほど人間とって重要な存在であったのか? その理由を説明していきたいと思います。
ハチがいないといけない理由 農業の危機と食糧不足
https://www.youtube.com/watch?v=YPLaPYKA5eY
ハチがいなければ世界中の農業は苦しくなり、ハチによる受粉がなければ、栄養価の高いものが食べれなくなります。 例えばベリー、リンゴ、コショウ、アーモンドなどが食べれなくなる、あるいは非常に高価になり手に入りにくくなります。
また、ハチが受粉をした作物を食べる牛や羊にも、ハチがいなくなれば乳製品なども高価になるでしょう。
現在、世界には2万種類以上のハチが生息していますが、近年の気候や農業環境により、多くのハチが減少しています。 ハチの減少をきっかけに、食料が高価になる上に、地球の肺とも言える森にある植物もミツバチの受粉により生きていますが、ハチがいなくなれば、森が消え、その上、海の生物にも影響がでてきてしますのです。
このことから、人間が食べる食料が不足してしまいます。
受粉をするハチがいなければ、世界の農地の35%の収穫量が低下し、世界の主要な農作物の87品種が影響を受けるのです。
ミツバチが絶滅? 減少傾向にあるハチ
現在、地球上に存在するハチの数は、年々減少を続けています。 2018年には、アメリカにおけるミツバチの40%が死滅または消滅し、冬期のハチの減少では史上最も深刻な状況となりました。
国際連合食糧農業機関(FAO)によると、花粉を媒介する動物が絶滅する速さは100~1000倍になっており、花粉を媒介する無脊椎動物の約40%、特にハチとチョウは世界で絶滅の危機に瀕していると言われています。
世界中の農作物の3分の1を受粉していると言われているミツバチの減少の原因は、主に田畑の農薬、森林伐採などの自然破壊による自然の減少、病害虫、気候変動、遺伝子組み換え農作物などです。
日本国内のレッドデータによると、現在多くのハチは準絶滅危惧種となっています。
虫・植物・微生物・粒子・元素 地球を尊敬する生き方
地球に存在する当たり前に思える奇跡を尊敬する生き方を次世代に魅せ続けることで、 「世界一花を愛せる」平和な地球をつくることを理念とする日本発のブランドGANON FLORIST。
蜂がいなければ生きられない私達、それなのに虫を嫌い、遠ざけてしまう社会に受け付けられた固定概念があります。
雨が降ったら喜び、虫を見つけたら妖精だと思えた子どもの頃の純粋で正しい感性を忘れず、虫・植物・微生物・粒子・元素など、存在する全ての自然を尊敬し続けるという想いを込め、 フラワーアーティストHikaru Seinoによる2021年のブランドデザインを発表致しました。
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ミツバチがつくるプロポリスの効果とは
私達が地球上で生きていく上で必要な蜜蜂の存在ですが、食糧問題や環境問題の他にも、今ミツバチが創り出す「プロポリス」という成分が美容と健康に良いと注目を集めています。
フローリストの目線から、プロポリスについて詳しく書いた記事がこちらです。興味のある方はぜひご覧ください。
https://ganon-florist.com/2021/01/24/propolis/
終わりに 蜂は平和のバロメーター
ハチには、"刺される" "怖い"と言ったマイナスなイメージがありますが、ハチは世界を平和につくるバロメーターと考えます。人間にとってハチは計り知れないほど「大恩虫」なのです。
人間の食生活を支え、蜜を作ってくれるハチは、昔から伝えられている神話の通り、「神の恵み」「太陽神ラーの涙」と言えます。
ハチが減少しないために、私たちができることは、自然に感謝すること。 ハチや生き物を大切にし、ハチが喜ぶ環境をつくっていき、化学的な薬を使わずに植物の命を増やしていきましょう。
「世界一花を愛せる国を作る」GANON FLORIST フローリスト CHIHIRO KOUDAIRA
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